セッション仲間を増やす方法

TRPGのほとんどは、一人では遊べません。必然、共に遊ぶ仲間が必要不可欠になります。

最初からどんなシステム、どんなシナリオでも共に遊んでくれる仲間がいるならそれに越したことはないのですが、多くの人はそうではありません。

「一緒に遊ぶ仲間」は、ある意味ではTRPGを遊ぶにおいて最大の試練の一つになり得ます。なので、どうすれば人を集められるか、どうすれば人数を揃えられるのかを考える必要があります。

そこで、TRPGを共に遊ぶセッション仲間をどう増やしたら良いかを、上から順に頻度が高くできるものを紹介していきます。

TRPGプレイヤーを募って遊ぶ

最も話が早いのがこれです。インターネット社会の恩恵として、大抵のシステムやシナリオを遊ぶための仲間はSNSやグループチャットで募れる時代です。

SNS上で募る

特にSNSは、TRPGの制作・出版を行う企業アカウントが最新情報を発表する場でもあるので、アカウントを持つ人も多いです。

プロフィールによく遊ぶシステムや、色々遊ぶ場合は「TRPG」の文字を入れるだけでも、周りから「TRPGを遊ぶ人なんだな」と思ってもらえますし、逆に探しに行くときも役立ちます。

プロフィールは名刺のようなものです。既にセッション環境がある程度整っている人や、界隈で有名な人などわざわざ書く必要がない場合を除き、基本的にはプロフィールを書いておきましょう。

セッションを通じて知り合った人となら、次に遊ぶときに直接話しかけるという手段も生まれます。セッションのオファーをもらえるのは嬉しいものですし、初めて遊ぶ人よりは人となりがわかるので遊びやすいです。

自分から積極的に

ここで特に重要なのが、募集を探して参加する・募集をかける・知り合った人を誘うなど、いずれにしても自分から積極的に動くことです。

「それができれば苦労しない」「気が引ける」「勇気が出ない」「全然集まらなかったときのことを思うと死にたくなる」……等々、あと一歩が踏み出せない理由は星の数ほどもあるかと思います。

これは、いくつかの対策を知っておけば幾分か気が楽になります。

たとえば、募集に参加するなら「初心者歓迎」や「初心者OK」などが書かれた募集文を探せば、繋がりがない人相手でも丁寧に教えてくれるマスターであることが多いです。

募集をかけるときも同じように、「初心者マスターです」と一文添えることで、まだ不慣れな段階であることが参加者に伝わりやすくなります。

プレイヤー募集に参加するのと、マスターとして募集をかけるのとでは、前者の方が圧倒的に心理的なハードルは低いです。不安な人は、まずはプレイヤーから始めてみるのをおすすめします。

また、それでも「いきなり参加するのが不安」という場合は、グループチャットに加入しセッションの募集や様子を見学してから、別なセッションに参加したり募集をかけたりというのも手です。

特に始めたての時は「何か大失敗をやらかさないか」という不安で頭がいっぱいになりがちです。

そんなときは、一緒に遊ぶメンバーに「初めてです」「不慣れです」「緊張しています」を伝えてしまいましょう。

セッションメンバーは、あなたの論文発表を聞く教授でもなければ、あなたのピアノ演奏を聴きに来た観客でもありません。むしろ、あなたと共にステージに立つ仲間です。

不慣れを理由に好き勝手することはNGですが、不慣れや緊張を伝えることそのものは大切です。

グループチャットツール内で募る

SkypeやDiscord、Slackなどに代表されるグループチャットツールは、サーバーに入ればそこに集まる人がそのままセッション仲間になります。

最大のメリットは、仲間を募るとき最初から興味を持ちやすい人に向けて発信できるということです。

たとえば、最新の冷蔵庫の広告を出すとき、駅前や電車内に貼るより家電量販店の家具コーナーに貼った方が買ってくれる期待は持ちやすいことはイメージできると思います。

それと同じように、「TRPGを遊ぶ人が集まるサーバー」内での募集は、SNSやBBSなどでの募集より集まりやすくなります。

そして、そういったグループチャットサーバーのメンバー募集もSNS上で行っていることが多いため、いずれにせよSNSアカウントは作っておいて損はありません。

友達と遊んでみる

TRPGがきっかけでなくとも、別の趣味を通じてできた友達や、学生の頃にできた友達、部活やサークル、イベント等がきっかけで仲良くなった友達を誘ってTRPGを遊ぶという手段もあります。

たとえば私は、MMORPGのギルドメンバーやフレンドと一緒に遊んだことや、とあるスマートフォンのアプリゲームのリアルイベントで知り合った人と遊んだことがあります。

ほとんどの相手がTRPGを遊んだことが無いという人ばかりでしたが、そのときはきっかけとなったゲームに世界観が似ているシステムで、ゲームのキャラクターに似たPCを作って動かしてもらうことで楽しく遊ぶことができました。

また、ある高校生は週刊漫画雑誌のごっこ遊びができるという理由で同級生とTRPGを始めた。というケースもあります。漫画の内容に沿って遊ぶだけなのでシナリオ作成がラクだったと話していました。

漫画やゲームに限らず、そのとき流行っているアニメ、ドラマ、映画、時事ネタなどをモデルにできるシステムやシナリオで遊ぶなど、TRPGは色々な物事に絡めた遊び方ができるゲームです。

こう考えると、TRPGはTRPGを知っていなくても遊べるゲームだということがわかると思います。

コンベンションに参加する

頻度はまちまちですが、最も確実に遊ぶことができるのがコンベンション参加です。

コンベンションとは、一言でいえば「TRPGを遊ぶ会」です。コンベと略すことがほとんどです。ここでも以下コンベと表記します。

コンベは大抵の場合、事前にどこでやるのか、どんなシステムのセッションがあるのか、何人規模なのか等の情報が、ネットやSNS上で事前告知があるので、調べることができます。

コンベ参加のメリットのひとつは、同じ会場にTRPG好きがたくさん集まることです。同じセッションに参加していなくても、感想を言い合うことで仲良くなるケースも珍しくありません。

また、コンベは概して初心者の参加を歓迎しています。どれだけ経験が少ない人が参加するのかがわからないので、マスターもあらかじめ初心者の参加を想定しているからです。

更に、コンベのプレイヤー参加は事前準備があまり必要ありません。キャラクターシートやプレイヤーガイド、遊び方の説明など、必要なものはマスターが全て用意します。

なので、筆記具やダイス、探索や戦闘が発生した場合の自分のキャラクター用のコマ(消しゴムなど、筆記具などで代用できます)ぐらいで準備は問題ありません。この手軽さも魅力のひとつです。

事実、「コンベ参加からTRPGを始めた」という人は少なくありません。是非、近場でコンベが開かれる予定がないか探してみてください。

注意点

デメリットとして、自分が望んだセッションに参加できない可能性があるという点があります。

たとえば、とあるコンベが10卓規模だとします。そのうちの1つの卓に人気が集まり、許容人数を超えてしまうというケースも十分あり得ます。

そうしたとき、誰が参加できるのかは抽選で決まることが多いです。なので、人気の偏り次第では希望のシステムやセッションに添えない可能性があることを留意しておく必要があります。

心構えとして、「どの卓に入っても楽しむ」ことが非常に重要です。遊園地に来て、ジェットコースターが故障で遊べなくともメリーゴーラウンドや観覧車、ショーなどで楽しむことと同じです。

セッション会やイベントに参加する

ボードゲームカフェやホビーショップなどでは、不定期的にTRPGのセッション会を行うことがあります。

コンベンションと違い、規模が小さかったり参加費が高いことが多いなどデメリットもありますが、TRPGを扱うストアが会場なのでその場でルールブックやサプリメント、その他アクセサリを買うことができたり、飲食がしやすいといったメリットもあります。

また、年に一度、国内最大のイベントが夏頃に開催されます。全国から熱心なファンが参加するので一気に顔が広まったり、業界関係者も非常に多く集まる大型イベントなので、新しく仲間を増やす場としてもおすすめです。

TRPG関係の職業候補者として活動している人で、基本的にウェブ上で活動しているという人も、こういったイベントで飲み仲間やリアルイベントの友達として他の候補者、TRPG仲間と繋がっている人というのは多いです。

大型イベントは、観光地で旅館やホテルを会場にすることがほとんどである関係上、交通費や参加費がかさむ心配がありますが、TRPG仲間の増やしやすさ、お祭りじみた雰囲気を味わえるのはそれを補って余りある魅力です。

番外:コミックマーケット・ゲームマーケットに参加する

直接のセッション機会ではありませんが、コミックマーケット(以下、コミケ)やゲームマーケット(以下、ゲムマ)という同人関係の大型イベントでは、全国から、特に制作サイドでプロを目指している人が集まります。

この手の大型イベントの終了時期、参加条件不問の大型打ち上げがネット上で募集されていることがあるので、これに参加することでもコネクションを広げることができます。

たとえば、コミケの打ち上げで、隣の席の知らない人と会話が弾み、後で調べたら有名な同人システムの製作者だったというケースも珍しくありません。また、純粋にその場でセッション仲間を見つけ後日にセッションの機会を作るという人も。

その場で遊ぶわけではないので相応のコミュニケーション能力が必要ですが、初対面の人に話しかけることが苦にならない場合はひとつの選択肢になります。